フィぎゅっと!メカニカルズ ナインボール


 
グリフォンから発売されているフィぎゅっと!シリーズのメカ枠から何故かナインブレイカー版ナインボールが発売。
2012年4月発売で価格は8190円(税込)です。

 
二本の青いスリット状のカメラアイがかっこいいです。塗り分けも良好。

 
メインカラーである赤はメタリックレッドで塗装されていて、
実物は写真よりもっと濃く沈んだ赤です。

 

 

 

 
この商品、上に記したように発売はわりと最近かつアクションフィギュアの中でもそれなりに高額な部類に入る商品です。
が、商品自体はホントーにそれに見合った分の魅力がてんでない商品となってます・・・。

まずはサイズ。この価格でこのサイズは驚きです。
色々つめ込まれてるのにこのサイズ!・・・というのなら納得できるんですが・・・。

同じく完成品であるスパロボ超合金のUCR-10/Aと。
高さは近いですがボリュームは段違いです。

 
続いての問題は可動。

頭側のみのボールジョイント可動。
左の写真は見上げ限界です。見上げは全然ですが顎はそれなりに引けます。
またボールジョイントの軸が引き出せるので多少干渉を減らして動かせます。

 
コトブキヤのキットでよくわかりましたが、腕の水平方向への動きは難しい腕部です。
左の写真で限界。接続方式は大き目のボールジョイントで、ボディ側が受けです。
特に専用の受けパーツがあるわけではなく、パーツを繰り抜いた素材の弾性を活かしたものとなってます。

ちなみに本体素材はパッケによるとPVC、PC、ABSとなっていて、触った感じ関節がABSで本体や武器、そのほとんどがPVCの塊だと思います。

肘は球体関節で曲がるのはだいたい90度程度。
上腕での回転がない代わりに球体関節の軸部分で回転が可能・・・・と思いきや右手は癒着してて写真とってる途中でねじ切りました。。。

手首はボールジョイント接続で腕側が受けです。

肩の武器ジョイントは開口されていますが、本機での装備がないのと
他の機体も武器も発売されてないので使い道がありません。


腰と胴はボールジョイント接続。
ですがボールジョイントの軸が殆ど無くて密着してしまってるのでほぼ回転しか出来ません。
どの部位もですが、一応素材の弾性を活かして斜めの角度も可能です。でも安定しないのですぐ外れます。

胸部の機銃は左右に回転可能。

 
開脚限界。・・・本当ですマジです冗談ではありません。
取り外した状態でわかるようにボールジョイントは軸が露出しないほど密着しており、
接着もがっちりしてるため引き出すことも出来ません。
前後可動のみの動きと言っても過言じゃありません。

 
膝も90度程度。
腿側の取り付け軸で回転可能。こちらは左右ともに回転可能でした。

 
接地性も言わずもがな。ご覧のとおりです。
軸は斜め前方に刺すタイプなのですが周りのクリアランスが全く取られてないため動きません。
一応、軸が引き出せるので引き出せば多少は動きますが、まぁ股関節があれなのでといったところ。

この足首の関節も球体ジョイントで回るので爪先周りの上下可動が可能なのですが、
上の斜め軸と同じ理由で殆ど動きません。
ちなみに踵などすべて固定。

 
リニアライフル。※正式な武器名称は省きます。
持ち手がしっかり合ってるので保持力は良いです。
武器が軽いというのもありますが、手首の保持力も問題ありません。
持ち手は右用しかないので左手持ちは不可です。

 
レーザーブレード。
塗装が凄くいいですね。
でも結構取れやすくてイライラ。


ブレードは腕部のカバーを取り外して装着します。
コトブキヤはそのままつけてたのでこんなとこに手間かけなくても・・・と思わなくもありません。
こちらは両手とも外れるので右手装備が可能です。

 
グレネードキャノン。
収納状態と展開状態の二つが付属。

何気にパーツがバラせて、左右のパーツの反対側への組み換えは可能なのですが
肝心の背中への取り付け部は左用しかないので右装備はできません。


マイクロミサイル。
ギミックも取り外せる箇所もありません。

 
イクシードオービット。
コトブキヤのはボディに嵌り込むような綺麗な接続方法だった覚えがあるのですが
この・・・取付軸は・・・なんでしょうか・・・。

 
シリーズ共通のものと思われるスタンドが付属。
アームはネジ調整が可能です。

アームを付けない場合の蓋もあるのですが、袋から取り出すの忘れて捨ててしまいました。
専用の台座ならともかく共通の物で上に立たせるだけなんてしませんからまぁいいのですが。

取り付けは背中の丸いジェネレーターっぽい部分に大胆に開いた穴に差し込みます。

 

 
可動はダメ過ぎますが元のデザインが良いし造形、塗装は良好なので
かっこいいことはいいです。
触ればぼろが出るタイプ、なのかなぁ。

 

 
値段とか商品自体の出来もどうかと思いますが
これの販売文句の煽りなんかもまたどうかと思うんですよね・・・
これだけ動かないのにアクションを決めろ!とか、可動を見せてもらおうレイブンとか正気の沙汰じゃありません。

 

 


ブレードエフェクトが付属。
形が少々派手すぎる気もしますがこれは有難いです。

ちなみに手首は、握り手と平手が左右分と武器持ち手が左手分付属します。

 

 

 
軽くポーズを付けた状態で飾る分にはかっこいいですね。間違いなく値段がそれに見合ってませんが。



 
イクシードオービット射出エフェクトパーツが付属。
・・・。

たぶん、これの接続もあって接続部分があんな軸になったんでしょうね。

 


以上です。

定価で買うと間違い無く後悔すると断言できる商品です。
自分は安売り(2300円ほど)してたのと、レビューサイトでこういう仕様というのを見てたので
怖さ見たさというか面白半分で買ったので特に衝撃はありませんでしたが、
知らずに定価で買った人は投げるんじゃないでしょうか。。。
個人的適正価格は1500~1700円(税送料込み)といったところです。

しかしこのサイズや可動は昔DVDやゲームの限定版についてた可動フィギュアを思い出します。
まぁ思い出すといってもスパロボのしかなかったような気もしますが。

一応まとめますと、
良い所は・完成品・造形は良い・塗装がいい・ブレードエフェクトが付属。
悪いところは・値段が高い・サイズが小さい・動かない・動かない・動かない
でしょうか。ここだけ見るとあまり悪くないんじゃないかと思える不思議。いや駄目なんですけど。

ここまで可動が駄目だと逆に動くようにするのが楽しみで仕方ありません。
むしろそれ目当てで買ったようなものなのです。
まだまだ珍しいAC完成品なのでAC好き、商品仕様がわかっててジョークアイテムととれる人、
自分のように改造好きな人は安売りを狙って買ってみてもいいのではないでしょうか。